新幹線には5種類の座席が存在します。どんな座席か、そして利用するにはいくらかかるのかか掘り下げていきます。
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新幹線の座席は全部で5種類
新幹線には普通車(自由席、指定席)、グリーン車、グランクラスが代表的な座席です。しかしこのほかにもビジネスブースやコンパートメントと呼ばれるものがあります。
新幹線によって座席の種類は違ってくるので、もし乗るときはどんな座席があるのか見てみてください。
・東海道新幹線:普通車、グリーン車、S Work車両、ビジネスブース
・北海道・東北・北陸・上越新幹線:普通車、グリーン車、グランクラス
・山形・秋田新幹線:普通車、グリーン車
・山陽新幹線:普通車、グリーン車、個室
・九州・西九州新幹線:普通車、コンパートメント
それでは最高峰の座席、グランクラスから順番に解説していきます。
グランクラスの設備
グランクラスは新幹線の座席の中で最高峰であり、ファーストクラスともいわれています。専属のアテンダントが乗車し、ドリンクや軽食、ブランケットなどを提供してくれます。これにより、移動中も至れり尽くせりのサービスを受けることができます。
ただし列車によってはアテンダントや軽食などのサービスはなく、またデッキを含めて立ち席が認められていないので通路に人が来ることもなく静かに過ごせます。
さらにグランクラスの車両は新幹線の先頭車両(方向によっては一番後ろ)の車両になっているので、別の車両へ通り抜けようとする人も来ません。
座席は革張りで、一人掛けと二人掛けの座席があります。二人掛けの座席には、座席と座席の間に仕切りがあるため、もし知らない人が隣に来ても顔をあまり見られることはありません。
座席は電動でリクライニングします。ひじ掛けの先端にボタンがあり、リクライニングは最大45度までできます。体感ではかなり倒れますが、後ろの座席には影響がないように作られているので気にする必要はありません。コンセントも一人一つ用意されています。
荷物棚も飛行機のようにふたがついているため、走行中の振動などで落ちてくる心配はありません。
アテンダントあり | アテンダントなし | |
東京~新函館北斗 | 17,780円 | 12,240円 |
東京~敦賀 | 16,760円 | 12,580円 |
東京~新潟 | なし | 9,430円 |
グリーン車の設備
新幹線のグリーン車は二人掛けのシートです。こちらも立ち席や通り抜けができないので混雑時にはゆったりと過ごすことができます。
専任のアテンダントによる軽食などのサービスはありませんが、ワゴンによる車内販売があります。座席の幅や前後の間隔も普通車より12cm広い1140mmで作られています。座席の幅は普通車より35mm広い475mmです。
ひじ掛けの下に電動リクライニングの操作ボタンがあります。列車にもよりますが25度から31度まで倒せますが、グランクラスと違い後ろの座席へ影響が出てきます。コンセントも前の座席の下部分に一人一つ用意されています。
グリーン料金 | |
東京~新函館北斗 | 9,400円 |
東京~敦賀 | 8,380円 |
東京~新潟 | 4,190円 |
東京~名古屋 | 4,190円 |
東京~新大阪 | 5,400円 |
新大阪~名古屋 | 2,800円 |
普通車の設備
普通車は自由席のときと指定席のときがありますが、設備はどちらも変わりません。安く新幹線に乗るにはやはり自由席です。ただ混雑時には立ち席があるので、少し窮屈に感じるかもしれません。自由席のおススメの座席についてはこちらからどうぞ。
白色系の照明で、コンセントは一人一つ用意されています。(窓際の座席の人は窓際の壁、それ以外の人は前の座席の下にコンセントがあります。)なお車両によっては窓際の座席しかコンセントがないこともあります。
普通車は2列席と3列席の合計5列が基本です。3列席の真ん中B席はほかの座席よりも3cmほど広めに作られています。
自由席特急料金 | 指定席特急料金 | |
東京~新函館北斗 | なし(全車指定) | 11,130円 |
東京~敦賀 | 6,700円 | 7,230円 |
東京~新潟 | 4,510円 | 4,840円 |
東京~名古屋 | 4,180円 | 4,920円 (のぞみ利用) |
東京~新大阪 | 4,960円 | 5,810円 (のぞみ利用) |
新大阪~名古屋 | 2,530円 | 3,270円 (のぞみ利用) |
S Work車両
東海道新幹線の一部列車の7号車6番から10番のAとCの座席に設けられた仕事をする人向けの座席です。3列席の真ん中に仕切りとドリンクホルダーが設置されています。
のぞみ | ひかり・こだま | |
東京~名古屋 | 6,120円 | 5,910円 |
東京~新大阪 | 7,010円 | 6,690円 |
新大阪~名古屋 | 4,470円 | 4,260円 |
※これに運賃が必要です。
ビジネスブース
ビジネスブースとは東海道新幹線に設置されている仕事用の個室です。S Work車両を利用している方のみ使え、乗車してから座席のリーフレットより予約して使うことができます。座席としての発売はしていません。
10分単位で利用でき、最長60分まで利用できます。
利用時間 | 料金 |
10分 | 200円 |
20分 | 400円 |
30分 | 600円 |
40分 | 900円 |
50分 | 1,200円 |
60分 | 1,500円 |
コンパートメント
コンパートメントとは山陽新幹線にある個室です。現在では新大阪から博多間の山陽新幹線「700系」と呼ばれる新幹線車両にのみあります。
ただしコンパートメントが使えるのは3人~4人までです。さらにインターネットで予約することができず、みどりの窓口や旅行代理店でしか購入できません。
2024年3月16日以降のコンパートメントが使える新幹線の時刻をJR西日本へ問い合わせたところ回答をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。(急きょ車両が変更になる場合もあります)
【上り】
○新下関駅6時11分発~岡山駅8時23分着(ひかり590号)
○博多駅6時21分発~新大阪駅10時25分着(こだま840号)
○博多駅13時54分発~新大阪駅18時25分着(こだま856号)
○博多駅14時54分発~新大阪駅19時25分着(こだま858号)
○博多駅15時54分発~新大阪駅20時25分着(こだま860号)
○博多駅17時55分発~新大阪駅22時12分着(こだま866号)
【下り】
○新大阪駅9時32分発~博多駅13時51分着(こだま845号)
○新大阪駅10時37分発~博多駅14時51分着(こだま847号)
○新大阪駅18時37分発~博多駅22時51分着(こだま865号)
まとめ
グリーン車やグランクラスは、立ち席や通り抜けが禁止されているので、ゆったりと過ごすことができます。安く移動するなら自由席も外せないですね。
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