旅の節約術

スマートEXで在来線に乗り継ぐと損をする?スマートEXで損するパターンを紹介

こんな悩みを解決していきます。

鉄道係員を10年、1人旅は12年目に突入した視点から、損をしない新幹線の乗り方を紹介していきます。

今回紹介する記事を読めば、お得だと思っていたサービスをシーンに合わせてもっとお得に使えるようになりますよ。

この記事ではスマートEXを使うべき、使ってはいけない場合をわかりやすく解説していきます!

この記事でわかること

  • スマートEXで損してしまうきっぷの買い方
  • スマートEXのサービス内容

スマートEXとは何なのか?1分で解説!

これだけ覚えておけば大丈夫!といった内容を

  • サービス
  • 価格

この2点をわかりやすく解説していきます。

サービス

券売機や窓口へ行かず、ネット環境があればいつでもどこでも新幹線特急券と乗車券を購入することができます。

実際私も新幹線を使う時には利用しています。スマホの交通系ICカードと紐づけることでスムーズに改札口を通過することができます。

家でゴロ寝しながら買えるなんて便利!

価格

早く購入するほどお得にきっぷを購入できます。

当日購入ひと月前購入
東京ー新大阪
普通車自由席
15,120円12,980円

例えば、のぞみの普通車指定席を利用当日に買うと東京から新大阪で15,120円、しかしひと月前に買えば12,980円で購入できます。

ほかにもグリーン車向けの割引もあります。

スマートEXの詳しい内容はこちらの記事で解説しています。

損するスマートEXの使い方

損する使い方はこの2つです。

  • 在来線と新幹線を乗り継ぐとき
  • 学割できっぷを買う時

在来線と新幹線を乗り継いで使う時

券売機なら在来線と新幹線のきっぷをまとめて買うことができるのに対し、スマートEXを使うとそれぞれのきっぷを分けて買うことになります。

損する区間と早特商品はこちら

  • 在来線の区間が200円を超えるとき
  • 新幹線の自由席を使い、在来線へ乗り継ぐとき
  • 早特7を使って三島~新大阪間を使い、新大阪から在来線へ乗り継ぐとき
在来線の区間が200円を超えるとき

スマートEXで利用当日に普通車指定席を買うと、券売機よりも200円安くなります。

しかし在来線と新幹線の乗車券をまとめて買うことができないため、新幹線のチケットとは別に、在来線の切符を買い足す必要があります。

一方、券売機で通しの切符を買えば、在来線区間が割安になることがあります。

例として東京から京都を経て保津峡までのきっぷを買うとします。

新幹線にかかる金額在来線にかかる金額
スマートEX13,970円240円
券売機14,170円0円

この場合、京都から保津峡は在来線になるので240円のきっぷを新たに買わないといけません。

しかし券売機で購入すれば、スマートEXに200円プラスするだけで東京から保津峡まで乗れてしまうのです。

トータルの乗車距離が101キロ以上と長めに乗ることが条件です

このように、新幹線が停車する起点の駅から乗り継ぐ在来線の運賃が200円を超える場合、スマートEXの当日購入をすると損をします。

特定の都区市内とは、東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪をいいます

自由席を使う時

自由席は、スマートEXと券売機で値段の違いはありませんが、在来線の乗車券まで通しで買える、買えない、といった差があります

新幹線にかかる金額在来線にかかる金額
スマートEX13,320円240円
券売機13,320円0円

この場合、京都から保津峡は在来線になるので240円のきっぷを新たに買わないといけません。

しかし券売機で購入すれば、追加料金なしで目的地まで購入することができます。

トータルの乗車距離が101キロ以上と長めに乗ることが条件です

乗車7日前購入の早特7で三島~新大阪を使う時
新幹線にかかる金額在来線にかかる金額
スマートEX12,160円240円
券売機12,300円0円

三島~新大阪間を、乗車7日前の早特7で購入すると12,160円、券売機よりも140円安く購入できます。

しかし新大阪からUSJへ行くとき、乗り継ぐ在来線の運賃は240円です。

一方券売機では、全区間のきっぷを買うことができます。

つまり、券売機とスマートEXで購入した時の金額を比べ、差額が乗り継ぐ在来線の運賃よりも高かければトク、安ければ損ということになります。

トータルの乗車距離が101キロ以上と長めに乗ることが条件です

学割できっぷを買う時

学割を使う時は、スマートEXを使うと損をします。

その理由は、学割は証明書を係員に提示して購入するため、非対面のスマートEXでは買えないからです。

学生割引はトータルの乗車距離が101キロ以上でないと作れません

なぜ普通の切符を買うと安くなる場合があるのか

スマートEXは新幹線を利用する区間のきっぷしか買えない仕組みだからです。

そのため在来線へ乗り継ぐには別途、きっぷを買う必要があります。

きっぷは分けて買うよりも1枚にまとめて買う方が安くなるので、2枚に分けて買ってしまうと高くついてしまいます。

こうした理由から、在来線へ乗り継ぐときには普通のきっぷを買う方が安くなるのです。

まとめ 券売機購入との差額を確認で損を防ぐ

スマートEXを損してしまう買い方は

  • 特定の都区市内の駅から乗り継ぐ在来線の区間が200円を超えるとき(トータルの乗車距離が101キロ以上)
  • 新幹線の自由席を使い、特定の都区市内から在来線へ乗り継ぐとき(トータルの乗車距離が101キロ以上)
  • 早特7を使って三島~新大阪間を使い、新大阪から在来線へ乗り継ぐとき

スマートEXは新幹線のみで完結する移動にぴったりのものですが、在来線と組み合わせることで損するとき、お得なときと分かれます。

とにかく簡単に比較するには券売機とスマートEXで購入した時の料金を比べることです。

うまく使い分けて旅の節約につなげてください!

ほかにも旅を節約する方法をこちらの記事で紹介しています。

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