こんな悩みが解決できる記事になっています。
実際に電車やバスなどを使い信州の山奥へ1泊2日の旅行をしてきました!
この記事を読めば、車がなくても山の中や町の中を快適に移動することができるようになりますよ!
記事前半では移動手段ごとのメリットや使う基準を、後半では車のない旅で気を付けることを解説していきます。

車なし旅行の移動手段
車を使わない移動手段には
- 飛行機
- 船
- 鉄道(在来線、新幹線)
- バス(高速バス、路線バス)
- タクシー
- レンタサイクル
- 徒歩
- デマンド交通
これら8つがあります。
これらの手段一つ一つに対してどんな時に使うのか、どんなメリットデメリットがあるのかを紹介していきます。
それぞれの移動手段を深堀
飛行機

こんなときに使うと便利!
- とにかく旅先までまたは帰りの時間を短縮したいとき
- 料金は高くてもいいから時間を優先したいとき
時間短縮したい人におすすめだよ
メリットとデメリット
デメリット
利用直前の予約は値段が高い
飛行機は利用直前や夏休みやお盆などの繁忙期になると料金が高くなります。
飛行機を使うことが分かったら早めに予約するか、繁忙期を避ければ安く利用することができます。
手荷物の制限がある
持ち込める荷物の重さや大きさに制限があります。
国内旅行であればあまり問題はないです。
しかし衣類などを持っていくときは、圧縮袋などを使ってコンパクトに荷物をまとめることがおすすめです。
おすすめの圧縮袋はこちらの記事で紹介しています
時間制限がある
保安検査や搭乗手続きなどの時間制限があります。
バスや鉄道は出発ぎりぎりまで乗り場へ向かえますが、飛行機の場合は厳密に締め切り時間が決められています。
メリット
移動時間が早い
飛行機の場合、時速800キロ~900キロと新幹線の4倍のスピードで目的地まで飛びます。(離陸や着陸時を除く)
東京から鹿児島まで、新幹線では6時間30分以上かかりますが、飛行機は1時間40分で行ってしまいます。
風に乗れればもっと早く着くこともできるよ!
空港からの移動手段が確実にある
鉄道では駅からの交通手段がないこともあります。
例えば無人駅や規模の小さな駅から市街地へ向かう手段がないこともしばしば。
しかし空港へ向かったり空港から市街地に向かう手段は確実に存在します。
なので目的地に着いた後の移動手段を考える必要がありません。
船

こんなときに使うと便利!
- 時間をかけてゆっくりと移動したいとき
- 非日常を味わいたいとき
潮風に当たりながら優雅に移動できるのはまさに非日常だよ!
メリットとデメリット
デメリット
天候によって揺れが激しい
海の荒れ具合によって船が大きく入れます。
そのため船酔いを起こしやすく、目的地に着くまで船の上で過ごすためつらい移動となります。
時間がかかる
時間をかけて目的地までゆっくり移動します。
例えば茨城県の大洗から北海道苫小牧までは1泊2日の旅です。
早く目的地に着きたい人にとってはおすすめできない移動手段です。
スマホが圏外になる
陸上から離れて航行するため電波が入りにくくほとんどの場合が圏外です。
船に乗っている最中はネットに接続することができません。
メリット
移動自体が非日常
船に乗って夜を明かすという経験はなかなかないものです。
デッキに出て潮風をあびたり、のんびり海を眺めながら目的地を目指せるのは船の醍醐味でもあり、非日常でもあります。
宿代わりになる
移動しながら眠ることができます。
翌朝はまだ海の上ですが、しばらくすると目的地の港に到着します。
飛行機よりも乗る手続きが簡単
保安検査や搭乗手続きはありません。
その代わりに乗船手続きをカウンターまたは機械で行います。
実際に苫小牧から大洗のフェリーに乗るときは、自動チェックイン機を利用して手続きを行い、部屋のカードキーを受け取りました。
鉄道(在来線、新幹線)

こんなときに使うと便利!
- 景色を楽しみながら早く移動したいとき
- 飛行機よりも安く早く移動したいとき
- 料金を安く、時間をかけて長距離を移動したいとき
- 移動そのものを楽しみたいとき
メリットとデメリット
デメリット
繁忙期や列車によって自由席がない
自由席がない期間や列車を利用するときは予約開始と同時に申し込まないといけません。
特に東海道新幹線ののぞみ号は、夏休みやお盆の期間中はすべて指定席になるため、予約できないと乗れなくなってしまいます。
ひかりやこだまなら自由席があるため簡単に乗れますが、のぞみより時間はかかります。
料金体系が複雑
窓口や券売機で帰る切符とネットから買える切符の種類が多くそれと同時に料金の種類も多く存在します。
慣れない人は券売機や窓口の利用がおすすめですが、最近では窓口が減少し、行列に並んで買わないと行けなかったりします。
お得に新幹線に乗る方法をこちらの記事で紹介しています
自然災害の影響を受けやすい
雨量や風速が基準値を超えると運転を見合わせたり、遅れて運転されることもあります。
メリット
景色を楽しめる
飛行機やバスと違って景色を楽しみながら移動できます。
新幹線は防音壁がありますが、在来線は地上を走る部分には景色を遮るものがありません。
大きな川や、田園地帯とその奥に見える山など、ゆっくりと景色を楽しんで移動できます。
手軽にグレードアップできる
飛行機に比べて旅行当日でも手軽に座席をアップグレードできます。
特に在来線のグリーン車は座席指定ではないため、グリーン券さえ買ってしまえば利用できます。
時刻に正確
自然災害がなければ時刻通りに運転されます。
そのため旅の計画を立てやすい移動手段でもあります。
バス(高速バス、路線バス)

こんなときに使うと便利!
- 時間はかかってもいいので目的地や家まで乗り換えなしで行きたいとき
- 安く移動したいとき
- 旅先の土地の生活をのぞいてみたいとき
メリットとデメリット
デメリット
遅れる
渋滞や天候による影響を受けやすいため、時刻通りに運転される保証がありません。
そのためバスから鉄道や飛行機を乗り継ぐときには、遅れることを見込んで乗り換えに15分くらいの余裕を持つことをおすすめします。
本数が少ない
都市部のバスなら10分間隔で来るかもしれません。
しかし地方では1日に数本、乗り遅れたら2時間待ちなどは普通にあることです。
そのためバスの時刻に合わせて旅の計画を立てる必要があります。
支払い方法が少ない
路線バスの中には交通系ICカードが使えず、現金支払いのみのところがあります。
ほかの交通機関に比べて支払い方法が少ないため、利用するときは千円札よりも小さなお金を準備しておきます。
メリット
地元の空気感に溶け込める
特に路線バスはその地域の人が利用する乗り物です。
学生が多く乗ってきたりその地域で暮らす方が乗ってきたり、ホテルや旅館にいるときには感じられない雰囲気を味わうことができます。
目的地まで乗り換えが少ないうえに安い
高速バスの場合、目的地までの乗り換えを少なくして行くことができます。
しかも飛行機や新幹線よりも安く利用することができるのでコスパ最強の乗り物と言えますね。
夜中に移動できる
夜行高速バスを利用すれば移動しながら宿泊できます。
鉄道にも寝台列車と呼ばれる移動しながら眠れるものがありますが予約が難しく料金も高めです。
しかし夜行高速バスを使えば鉄道よりも安く眠りながら移動することができます。
完全に横になれるバスは少ないけど、グレードを選べば完全個室のバスで移動することもできるよ!
路線バスの乗り方などについてはこちらの記事で紹介しています。
タクシー

こんなときに使うと便利!
- 大きな荷物をもって直接目的地に行きたいとき
- ほかの人と一緒に乗り物に乗りたくないとき
メリットとデメリット
デメリット
高い
一人で利用するにはとても高く、なかなか選びにくい移動手段です。
しかしタクシーの料金は人数が増えても変わらないので、できるだけ大勢で利用するならタクシーを使うのもありですね。
値段がわからない
渋滞や移動距離によってタクシーの料金は変わります。
そのためはっきりとした料金が分かりません。
タクシーGOアプリを使えば、出発地と到着地の距離を計算して事前に料金を確定して支払うこともできます。
また、空港などの特定の場所へ行く人複数人で乗りやすく済ませることができるサービスもあります。
詳しいことはこちらの記事で紹介しています。
事前に予約した方がいい
地方都市ではタクシーが駅や空港で客待ちをしていないことがあります。
事前に予約をしないとタクシー待ちの時間によって旅行計画が大きく遅れてしまうかもしれません。
旅行でタクシーを使うなら電話やメールで予約しておくといいですよ。
メリット
完全に貸し切り
運転手とあなただけしかいないので、車内を広く使うことができます。
また友達や家族と大きな声でしゃべってもほかの客の迷惑になることはありません。
大きな荷物も運べる
電車やバスでは持ち込める荷物のサイズや数に制限がありますが、タクシーはトランクに積むことができます。
大きなスーツケースがあっても周りの空間を圧迫することなく、車内を広く使って移動することができます。
歩かなくていい
自宅の玄関前まで迎えに来てくれたり、宿の入り口まで送ってくれるため、ほかの交通機関よりも歩くことが少ないです。
大きな荷物を持っていたり、歩き疲れてこれ以上自分の力で移動したくない、そんな時にはとっても便利ですね。
レンタサイクル

こんなときに使うと便利!
- 歩くには距離が長く、ほかに交通手段がないとき
- 旅先の空気感を味わったり多数の観光スポットや商店などに立ち寄りながら移動したいとき
メリットとデメリット
デメリット
返却が必要
レンタサイクルの場合、借りた場所に返さなければいけません。
そのため同じ地点を2度通る必要があります。
台数制限がある
レンタサイクルの数も限りがあります。
そのため観光シーズンなどでは借りられない場合も出てきます。
荷物が大きいと乗れない
スーツケースなどの大型の荷物がある場合は自転車を借りられても乗せることができない場合があります。
大型の荷物だけ宿に送り、リュックなど身軽なスタイルでレンタサイクルを使うのがおすすめです。
メリット
気になるお店や景色で立ち止まれる
バスや鉄道では一瞬で通り過ぎてしまう絶景ポイントも、レンタサイクルを使えばじっくりと景色を見たりお店に立ち寄ることができます。
時間にしばられない
バスや電車と違って時間に縛られずに行動できます。
そのためレンタサイクルを借りる時間と返す時間だけを決めれば、自由に旅先を見て回ることができます。
運動になる
公共交通を乗り継ぎご飯を食べてばかりだと運動不足になってしまいますよね。
しかし自転車で旅先を回ることで適度な運動になり、食事もよりおいしく感じることができます。
旅先でおいしい山菜や天ぷらをお腹いっぱい食べて、翌日はレンタサイクルで運動すれば夕飯もまたおいしく食べられるね!
徒歩

こんなときに使うと便利!
- 自転車を含めてほかに移動手段がないとき
- 交通費を浮かせたいとき
メリットとデメリット
デメリット
疲れる
交通手段がなかったり、時間が合わなければ歩くしかありません。
最初は気持ちよくてもだんだん疲れてきます。
なので歩く選択肢は宿に着く直前か、旅行最終日に盛り込むのがおすすめです。
下栗の里へ行ったときは12キロ歩いて足が痛くなったけど、達成感につつまれたよ!
下栗の里へのアクセス方法はこちらの記事で紹介しています。
暑い
特に夏に徒歩で移動するとめちゃくちゃ暑いです。
水をリュックに入れれば重くなって歩くのがさらにしんどくなります。
最初のうちは距離を短めに、だんだん延ばしていくのがおすすめです。
時間があいまい
徒歩で移動すると、人によって目的地までの時間がバラバラです。
交通機関のように確実にかかる時間が分からないため、徒歩移動が入る場合には所要時間を長めに見積もるといいですよ。
メリット
旅先の環境を肌で感じる
森のにおいや植物など、小さなものを目にとめることができます。
つい写真を撮ってしまい、計画よりも歩くく時間が長くなってしまうこともあります!
鳥の声を聴きながら歩くと、自然に包まれている実感を改めて感じるね
運動になる
自転車よりも体力を使うためいい運動になります。
旅館で食べた食事、おやつで食べたまんじゅうなど、カロリー消費にはピッタリの移動手段ですね
お金がかからない
自分の足で歩くので移動にお金がかかりません。
旅費の節約にもなります。
デマンド交通

こんなときに使うと便利!
- 徒歩や自転車では距離が長すぎて移動できないとき
- 路線バスなどの移動手段がなく、タクシーよりも料金を安く済ませたいとき
メリットとデメリット
デメリット
予約制である
デマンド交通はほとんどが予約制です。
予約を忘れると無線タクシーを使ったり歩いたりして目的地へ向かわなければいけません。
利用できるのが住民限定のときがある
デマンド交通の中には住民しか利用できないものもあります。
知らずに旅行計画を立ててしまうと、後で大きく変更しなくてはなりません。
移動手段のない住民たちの足として存在しているから、観光客が使えないときもあるよ
利用者登録の必要がある
デマンド交通にはあらかじめ利用者として登録が必要な場合があります。
登録には時間がかかるため、あらかじめ自治体のサイトを見て確認しておきましょう。
メリット
タクシーよりも安い
乗合のため、貸切タクシーよりもやすく利用できます。
ほかに乗る人がいなくても料金は変わりません。
最短ルートで行ってくれる
事前予約制の場合、予約がない箇所は通りません。

比較的短距離で目的地まで行ってくれます。
目的地にできるだけ近いところで降りることができる
停留所よりも目的地により近いところで卸してくれる場合があります。
例えば宿の前に停留所があっても、デマンド交通なら玄関前まで乗せてくれたりします。
路線バスは停留所でしか乗り降りできません。
デマンド交通についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
移動手段の見つけ方、調べ方
移動手段の見つけ方や調べ方は主にこの3つです。
- googleマップから見つける
- 旅先の自治体ホームページから見つける
- 地名+乗合または地名+デマンド交通で見つける
ほとんどの交通機関はgoogleマップから見つけることができます。
調べたい地域を画面に表示して検索欄にバス停と打ち込むと画面に表示した地域のバス停が赤く表示されます。
路線バスの見つけ方はこちらの記事で紹介しています。
しかし一部の自治体で運営しているバスやデマンド交通は表示されていないことが多いです。
だから地名+乗合やデマンド交通で検索したり、自治体の公式サイトの「アクセス」から調べると、その地域にあるタクシー会社が運営しているデマンド交通が見つかります。
おすすめの移動手段まとめ

車以外の交通手段で気を付けること
多少の我慢は必要
一人旅で新幹線や高速バス、飛行機を使うと、となりには知らない人が乗ってくることがあります。
車と違ってプライベートな空間はほぼないので、相手のしぐさが気になったり、ものを食べる音が気になっても目的地まで我慢することが必要です。
時間と体調管理は大事
時間通りに動きます。
旅の計画もきちんと乗り継ぎに余裕を持たないと、計画の大きな遅れにつながるかもしれません。
そして体調管理も大切です。
車なら途中で休むこともできますが電車やバスは止まれません。
できれば常備薬を持っていくことをおすすめします。
時刻表は運行会社の公式サイトをチェック
乗換案内アプリで出発地と到着地を入力すれば、簡単に移動手段と時間を表示してくれます。
ですが時刻が変更になっていたり、臨時バスなどが反映されていない可能性もあります。
そのため、アプリは参考程度に、細かい時刻は公式サイトで確認することがおすすめです。
特にデマンド交通や村営バスなどは乗り換えアプリに出てこない場合もあります。
まとめ 車がなくてもたくさんの移動手段で旅ができる
車がないから山や交通機関が少ないところに旅に行けないということはありません!
限界はありますが、ここで紹介した移動手段をしっかりと選べば、車がなくても不自由のない旅行へ出かけられるようになります。
自分で計画を立てたり車がない旅は不安という方は、旅行会社のルートをなぞったり添乗員のいないプランを申し込むのもおすすめです。
どんな旅行会社がいいのか、こちらの記事で日本旅行とJTBを比較しています。
あなたに合う旅行会社が見つかるかもしれませんよ!