こんな悩みが解決できる記事になっています。
実際私も今まで指定席、グリーン車ともに何度も利用してきました
指定席とグリーン車、場面に応じて選べるようになるので、コスパ良く新幹線で旅行できるようになりますよ。
記事前半では指定席とグリーン車の違いを、後半では利用シーンに応じた籍の選び方を紹介していきます。

指定席とグリーン車の違い
座席や料金をはじめ、いろいろな違いがあります。
これら4つの違いについて解説していきます。
料金
指定席に比べてグリーン車は全体的な料金が高くなります。
その理由は、グリーン車は指定席に比べてワンランク上のサービスや座席を利用するからです。
実際の料金の内訳はこうです。

- 指定席:運賃+指定席特急料金
- グリーン車:運賃+自由席特急料金+グリーン料金
グリーン車の特急料金は自由席の値段になります。

なぜならグリーン料金に、指定席特急料金と自由席特急料金の差額530円が含まれているからです。
そのためグリーン車の特急料金は自由席の値段になっているんです。
グリーン車は快適な空間やサービスが提供されるため、指定席よりも値段が高くなります。
座席


指定席は座席の配列が5列、それに対してグリーン車は4列になっています。
そのため座席の幅が50cmと、指定席より2cmから4cm狭くなっています。
さらに両サイドに幅6cmのひじ置きがあるため座席全体の幅は62cm、隣との距離を遠く感じることができます。
一方で指定席は座席幅が44cm、これに4cmのひじ置きがついて全体で52cmです。
グリーン車の全体的な幅と比べると、1人のスペースが約20cm違うため、隣の客との近さを意識してしまいますね。
ほかにも読書をするための明かりやフッドレストの有り無しなど、座席の大きさ以外にも細かい設備の違いが指定席とグリーン車であります。
座席の違い一覧
設備 | 指定席 | グリーン車 |
---|---|---|
座席の幅 | 44cm | 62cm |
フッドレスト | なし | あり |
読書灯 | なし | あり |
コンセント | 一部あり | 全席にあり |
ひじ置き | 一部共有 | 独占できる |
特にフットレストはとてもありがたい存在です。

何時間も歩いて足がパンパンになった時には、グリーン車のフットレストに靴を脱いで足を置けたので、快適に過ごすことができました。
空間
通路のカーペット、照明の色、車両の位置が違います。


画像は北陸新幹線の車内です。
指定席は白い蛍光灯で、グリーン車は高級感を出すために暖色(黄色)の明かりが車内を照らしています。
ほかにも床にカーペットが敷いてあるのか、車両の位置が列車によって固定されているかどうかといった細かな違いがあります。
指定席 | グリーン車 | |
---|---|---|
カーペット | なし | あり |
照明の色 | 白系 | 暖色系 |
車両の位置 | 列車により違う | 固定されている |
サービス
近年では車内販売がない列車も珍しくありません。

特に東海道新幹線では、グリーン車のみ車内販売があり、指定席にはありません。
ほかにもブランケットの、おしぼりの配布、ごみの回収を行ってくれます。
実際にグリーン車を利用したとき、スマホによる車内販売でアイスクリームを注文しました。
また座席までごみの回収に来てくれるので、自らデッキにあるゴミ箱へ行かなくていいので非常に楽です。
東海道新幹線の車内販売
指定席 | グリーン車 | |
---|---|---|
車内販売 | なし | あり |
おしぼり | なし | あり |
ごみの回収 | なし | あり |
指定席に比べてグリーン車はサービスの種類が多いのも特徴です。
車内販売を行っている新幹線
- のぞみ・ひかりのグリーン車のみ
- はやぶさ・こまち・つばさ・ときの一部列車の全車両
- かがやき・はくたかの一部列車の全車両
指定席とグリーン車の違いまとめ
指定席 | グリーン車 | |
---|---|---|
座席 | 幅44cm | 幅62cm |
フッドレスト | なし | あり |
読書灯 | なし | あり |
コンセント | 一部座席のみあり (車両による) | 全席にあり |
ひじ置き | ありだが一部共有 | あり |
カーペット | なし | あり |
照明の色 | 白 | 黄 |
車両の位置 | 列車ごとに違う | 決まっている |
車内販売 | なし (新幹線ごとに違う) | あり |
おしぼり | なし | 東海道新幹線はあり |
ごみの回収 | なし | 東海道新幹線はあり |
指定席とグリーン車、どちらを使うか悩んだら
ここでは指定席とグリーン車どちらを使うか悩んだ時のシーンを紹介していきます。
グリーン車がおすすめ
- 周りとの空間を広く使いたいとき
- 贅沢したいとき
- 靴を脱ぎたい
指定席がおすすめ
- 座れればいい
- 短距離しか乗らない
- 節約したい
- 足を伸ばせればいい
指定席とグリーン車のデメリット
グリーン車のデメリット
料金が高い
グリーン料金を追加で支払うため、指定席に比べて1,300円から10,000円ほど高くなります。
短時間しか乗らない場合や、予算重視の旅行では「そこまで出す価値があるか?」と感じてしまうかもしれません。
座席数が少ない
新幹線によって違いますが、グリーン車は1〜3両しかないため、指定席や自由席のほうが空いていることもあります。
早めに予約しないと隣に人がいる通路側や窓側しか空いていないこともあります。
走行区間 | グリーン車の数と位置 |
---|---|
東海道・山陽・九州新幹線 | 16両編成:8.9.10号車 8両編成:6号車の半分(グリーン車がないものもあり) 6両編成:なし |
東北・上越・北陸新幹線 | 12両編成:11号車 10両編成:9号車 7両編成:11号車 |
ちょっとした物音や話し声が気になる
静かで落ち着いた空間だけに、話し声やキーボード音、鼻をすする音などちょっとした音が気になります。
家族やグループの旅行や、気軽なおしゃべり目的の人にはやや窮屈に感じるかもしれません。
指定席のデメリット
隣の人との距離が近い
5列(2+3配列)のため、特に3列席の真ん中「B」席は、両隣に人が来るととても窮屈に感じます。
特に大柄な人や、荷物が多い人が来ると、通路へ出にくいためストレスを感じやすいです。
しかし、座席上の棚や荷物スペースを利用すれば、少しは隣との圧迫感も少なくなりますね。
一人旅のおすすめの座席についてはこちらの記事で解説しています。
サービスが少ない(ほぼゼロ)
車内販売も廃止された区間では本当に座るだけです。
快適性よりも「移動手段」「安く移動するため」と割り切る人にとっては、デメリットには感じないですね。
列車によって指定席車両の場所がバラバラ
新幹線によって指定席の位置が違うので、どこで待てばいいか確認が必要です。
初めての人や急いでいるときにはやや不便に感じるかもしれません。
グリーン車の位置は、車両の設備をほかの号車に移すことができないので決まった場所にあります。
指定席とグリーン車のメリット
グリーン車のメリット
靴を脱いでリラックスできる
グリーン車の座席は足元が広く、前の座席との間隔も広いため、靴を脱いでくつろぐことができます。
特に東海道新幹線のグリーン車は靴を脱いで足を置ける「フッドレスト」があります。
そのため長距離移動では、この「足の開放」ができるかできないかで快適さが変わってきます。
指定席では靴を脱いでも置くところがなく、隣の人との距離が近いよ
車内販売がある
かつては全車両対象だった車内販売も、東海道新幹線はグリーン車限定になっています。
車内販売のあり・なしは、新幹線によって違ってきます。
東海道新幹線のこだまはサポートコールサービスしかありません
ホーム階段やエスカレーターに近い位置にあることが多い
東海道新幹線のグリーン車は車両の真ん中の8.9.10号車に設定されています。
そのため駅のホームの階段・エスカレーターの近くになることが多いです。
重い荷物があるときや、時間ギリギリで乗るときにこの位置関係は地味にありがたいですね。
東海道新幹線(東京~新大阪間)のホームと車両の位置関係はこちらをタップ
東京から北陸や東北へ向かう新幹線はの場合、ホームの階段やエスカレーターから必ず近いとは言えません
指定席のメリット
料金が安くコスパが良い
やっぱり最大のメリットは安さです。
グリーン料金がかからないため、短距離移動や、寝るだけ・スマホをいじるだけという人なら十分な設備です。
前の座席下に足を伸ばせる
指定席車両は、前の座席下が抜けています。

そのため足を伸ばすことができるので、快適に移動することができます。
座席数が多く、予約が取りやすい
グリーン車に比べて、指定席の車両は圧倒的に多いため、夏休みや年末年始でも確保しやすいです。
東海道新幹線ののぞみは、16両中3両がグリーン車、11両が指定席、残りの2両は自由席だよ!
特に家族やグループ旅行なら、楽しくおしゃべりしやすい指定席を使うのがおすすめです。
実際に指定席とグリーン車を利用した感想
グリーン車を利用したとき

座席やひじ置きの幅が広いので、隣に人がきても気になりませんでした。
客層は、ほとんどの人が一人で静かに過ごしていた印象です。
移動時間を「快適な時間」として過ごすには、料金以上の価値がありました。
ただしビジネスマンが車内で電話をしたり、キーボードを操作する音が指定席に比べて一層目立ってしまうのが残念です。
指定席を利用したとき

東京~京都間を友人とのグループ旅行で利用しました。
周囲も賑やかだったので、気兼ねなくおしゃべりできて楽しかったです。
移動手段と割り切れば十分で、「とにかく座れればOK」なら指定席で十分だと感じました。
まとめ 指定席はコスパ優先 グリーン車は空間そのものをランクアップ
指定席とグリーン車の違いは座席だけではなく、床から照明、サービスまで指定席と完全に区別されています。
パックツアー「ぷらっとこだま」を利用すれば、指定席とグリーン車をお得な値段で利用できます。
旅行で乗る新幹線を、あなたが理想とする移動空間にして出かけてみませんか!
新幹線のおすすめの座席についてこちらの記事で紹介しています。