こんな悩みが解決できる記事になっています。
実際に私も、大雪で列車が運休になった際、特急券と乗車券の払い戻しを受けました
今回紹介する内容を読めば、新幹線が遅れたり運休したりしても慌てずに対処できるようになります。
記事前半では払い戻し場所と方法を、後半では実際に運休や遅れが出ても落ち着いて対処できる方法を紹介していきます。

きっぷの払い戻し場所

券売機で買ったものやスマートEXのようなオンラインチケットなど、きっぷの種類ごとに払い戻せる場所が違います。
以下の4種類のきっぷごとに解説していきます。
券売機やみどりの窓口で購入したきっぷ
駅係員がいるJR線の切符売り場で払い戻しができます。
窓口のほかにも、指定席券売機で払い戻しができますが、2時間以上の遅延による払い戻しは窓口もしくは話せる券売機でオペレーターとやり取りしながら行う必要があります。
券売機で払い戻しを行うと手数料がとられてしまいます。
払い戻し対象のきっぷは改札機に入れても回収されず手元に戻ってきます。
例えば東京から新大阪を東海道新幹線で移動します。
悪天候のため新大阪には2時間以上の遅れで到着、うっかりきっぷを改札に通してしまっても取り出し口からきっぷが出てきます。
自分で遅れた時間を測らなくても自動改札機が払い戻し対象かどうか判断してくれます。
スマートEXなどのオンラインチケット
自動的にクレジットカードに払い戻しが行われます。
新幹線の切符情報を紐づけたICカードを改札機にタッチして出場または在来線に乗り換えます。
後日、2時間以上の遅れがあった場合、クレジットカードに自動的に特急料金が払い戻されるので、スマートEXの場合はこちら側でやることは特にありません。
eチケットの場合、クレジットカード払いの方は手続きなしで、コンビニや銀行などで支払った場合は送られてくるメールに従って払い戻し手続きを行います。
(参考)在来線特急の場合の払い戻しの案内と払い戻しの記録

オンラインチケットを紙のきっぷで発行した時
スマートEXの場合、JR東海、西日本、九州の係員がいる切符売り場で払い戻しを行います。
券売機で買ったきっぷとは違い、払い戻しできる会社の窓口に制限がありますが、払い戻し期限は同じく翌日から1年間です。
eチケットの場合は、みどりの窓口で払い戻しを行います。
旅行代理店で購入したきっぷ
購入した旅行会社で払い戻しを受けます。
駅の窓口では乗らなかった証明をもらいます。
必ずきっぷには
- 日付
- 取消時刻
- 駅名
- 座席取り消し済の印
必ず受けたのち、購入した旅行会社で返金の手続きを行います。
駅では払い戻しができないので注意、あくまで乗らなかったという証明を受けるのみです。
払い戻しができるきっぷは2時間以上遅れたものだけ

新幹線が2時間以上遅延した時だけ、特急料金が全額払い戻されます。
乗車券代やグリーン券、グランクラス券は払い戻しの対象ではありません。
乗車券代 | 特急券代 | グリーン券代 | グランクラス代 |
---|---|---|---|
払い戻しできない | 払い戻しできる | 払い戻しできない | 払い戻しできない |
なぜなら特急料金は目的地に早く着くためのサービス料金だからです。
遅延してしまってはサービスを受けることができたとは言えないですよね。
例えば東京から新大阪を東海道新幹線のグリーン車で移動します。
悪天候のため新大阪には2時間以上の遅れで到着しても目的地まで運んでくれたこと、グリーン車のサービスを受けられたため、払い戻しは特急料金だけになります。
だから、払い戻しの対象は特急料金だけなのです。
払い戻しができるのは翌日から1年間

運休や遅れが発生した翌日から1年間は払い戻しができます
運休当日に窓口に並ばなくても、1か月や半年後に窓口へ行っても払い戻しができます。
ですがきっぷをなくしたり、1年を過ぎてしまうとは払い戻しができません。
列車が運休、遅れで予定が狂ってしまった時の対処法
旅行や出張で列車が遅れたり運休すると慌てますよね。
できるだけ落ち着いて対処できるように2つのことをお伝えします。
- 代替え手段を確保する
- 予約していたホテルや旅館、先方に連絡する
- 座れる場所へ移動する
代替え手段を確保する
代替え手段を確保すれば、少し安心できますよね。それでも大回りしていくルートになるため時間的余裕はないです。
ここからは東京を起点に東海道・山陽新幹線を使わず、主な地域ごとに代替え手段を使っていく方法を紹介します。
東京駅から名古屋駅
手段 | 経由地 | 所要時間 |
---|---|---|
航空機 | 羽田空港・中部空港 | 約3時間半 |
北陸新幹線 | 敦賀 | 約5時間半 |
東京駅から新大阪駅
手段 | 経由地 | 所要時間 |
---|---|---|
航空機 | 羽田空港・伊丹空港 | 約3時間半以上 |
北陸新幹線 | 富山・敦賀 | 約5時間 |
東京駅から岡山駅
手段 | 経由地 | 所要時間 |
---|---|---|
航空機 | 羽田空港・岡山空港 | 約3時間半 |
北陸新幹線 | 富山・敦賀 | 約8時間半 |
航空機を利用する場合、東京駅から羽田空港へ移動する必要がありますが、北陸新幹線よりも早く行けます。
北陸新幹線を利用するなら、航空機よりも時間はかかりますが東京駅からすぐに移動することができますね。
予約していたホテルや先方に連絡する
ホテルや約束していた相手に遅れることを伝えましょう。
そうすれば相手からどのようなことをしたらよいか指示をもらったり、ホテルもチェックイン時間を延ばして待っていてくれるかもしれません。
自分の状況をまずは相手に伝えることで、落ち着くことも大切です。
新幹線が運休や遅延してホテルがキャンセルになったらどうするの?
キャンセル料金の支払いが必要です。新幹線の運休や遅延はホテル側の責任ではないためキャンセル扱いになります
自分の責任ではないのに、キャンセル料なんて払いたくない!なんて方のために、国内旅行向けのキャンセル保険があります。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
座れる場所へ移動する
落ち着いて予定を考え直すために、座れて落ち着ける場所へ行きましょう。
実際に私が糸魚川へ旅行した時、大雪のため列車が運休してしまいました。
駅に隣接する鉄道資料館の展示車両の中で一人静かに予定を考え直したため、最初よりも経由地が多くいろんな列車に乗れるなど濃密な旅行になりました。

焦っている気持があるため、集中して考え直す時間が必要です。
まとめ きっぷの種類によって払い戻し場所は変わる
- 券売機や窓口で購入:全国のJR線の切符売り場
- スマートEX:自動的に払い戻し
- eチケット:自動的に払い戻し
- スマートEXを発券した場合:JR東海、JR西日本、JR九州の駅員がいる窓口
- eチケットを発券した場合:みどりの窓口(自由席の場合は降車駅の新幹線改札の係員に申し出る)
- 旅行代理店で買ったきっぷ:購入した旅行代理店
きっぷの種類や購入した場所によって払い戻し方法や変わってきます。
自然災害や事故など、万が一のことが起きたときにも安心して、余裕ある旅行にしましょう。