節約術 電車

国内旅行業務取扱管理者が解説 電車旅を安くするための10の方法

このような悩みが解決できる記事になっています。

実際に私も今回紹介する方法で伊豆へ旅行した結果、微小ながら281円安くできました。乗る列車を選べばさらに安くできます。

この記事で紹介する電車旅の節約術を実践すれば、明日からの旅行代金を節約できて家計も助かりますよ!

浮いたお金で観光をもっと楽しめるようになり、今までよりも思い出深い旅行ができるようになります。

記事の前半では節約するための技を、後半では最安値のきっぷでいろんな路線が乗れてしまうワザを紹介します。

運賃と料金の違い

  • 運賃:電車に乗るためのきっぷ、「乗車券」にかかる金額のことを言います。
  • 料金:新幹線や特急列車など、乗車券以外にかかる金額のことを言います。

運賃を安くする方法

運賃を安くする方法を5つ紹介していきます。その方法とは

  • 交通系ICカードを使う
  • 往復割引乗車券を使う
  • 学生割引乗車券を使う
  • 株主優待券を使う
  • 乗車券を分割して購入する

です。それぞれ詳しく解説していきます。

パスモやスイカ、イコカやキタカなどの交通系ICカードを使うと、紙のきっぷよりも安く済ますことができます。その理由は精算される金額の単位にあります。

紙のきっぷは10円単位、ICカードは1円単位で精算されます。例えば東京から新宿までの金額ですが、

  • きっぷ:210円
  • ICカード:208円

と若干ですが安くなります。

しかし区間や乗る路線によっては若干割高になる場合があります。東京から東海道線に乗り二宮までの金額です。

  • きっぷ:1,340円
  • ICカード:1,342円

と微弱ながら値段が高くなります。

またJR東日本とJR東海など、違う会社同士をまたいで使うことはできないので注意してください。

交通系ICカードのメリット

  • 乗るたびにきっぷを買わなくて済む
  • 近場のお出かけなら基本的に安い

交通系ICカードのデメリット

  • 乗る路線や区間によって割高になる
  • 違う会社同士をまたいで使えない
  • 定期的にカードに入金する必要があり、入金できる額に上限がある

通常の運賃より1割引きになります。片道の距離が601キロ以上の乗車券を、行きと帰りセットで同じルート購入しないといけません。

新幹線だけ利用した時

  • 西明石駅(東京から612.3km)
  • 二戸駅(東京から601km)
  • 大曲駅(東京から610.9km)

在来線だけ利用した時

  • 和田駅(北上・横手経由)東京から605.7km
  • 垂水駅 東京から602.6km
  • 鑓見内駅(盛岡、田沢湖経由)東京から603.2km

往復割引を使った裏ワザ

片道の距離が601キロに満たないときは、あえて目的地を通り越したところまで乗車券を買うと安くなります。

ここであなたが東京から新大阪まで往復できっぷを買うとします。値段は17,820円で、割引は何もありません。しかしここで東京から西明石までの往復きっぷを買うと、割引が適用されて17,620円となります。

あえて目的地よりも遠く、往復割引が適用される区間の乗車券を買った方が安くなるということです。

東海道新幹線を安く利用するための方法を、こちらの記事で詳しく解説しています。

片道の距離が101キロ以上の場合、中学、高校、大学、専修、専門学校生は通常運賃の2割引きで乗車券を購入できます。

学校で学生割引証を受け取り、みどりの窓口で手続きをすれば購入できます。ただし特急券など乗車券以外に割引は適用されないので注意してください。

片道の距離が601キロを超えて往復する場合は、往復割引と学生割引が一緒に適用されます。

新幹線だけ利用した時

  • 宇都宮
  • 高崎
  • 熱海

在来線だけ利用した時

  • 熱海
  • 笹子
  • 倉賀野
  • 雀宮

往復割引よりも距離は短く割引率は高い、学生の方は迷うことなく使いましょう!

株主優待券を使えば運賃と料金が4割から5割引きになります。割引率や優待券の内容は会社ごとに違うので、その違いをまとめています。

  • JR東日本:4割引き
  • JR西日本:5割引き
  • JR九州:JR九州が1日乗り放題(指定席や特急券など無割引)

優待券は一度の利用で効力がなくなります。往復で利用するなら2枚必要です。JR九州は乗り放題券なので、1枚あれば往復できますよね。

株主じゃないんだけどどうすればいいの?

株主優待券は金券ショップなどに売られています!なので株主にならなくても利用することができますよ。

基本的に乗車券は目的地まで1枚で買うのがベストですが、2枚に分けて買った方が安くなる時があります。

ただし公式に案内されている買い方ではありませんので、払い戻しや運休になった時に不都合が生じる場合があります。

初乗り運賃のきっぷでも限られたエリア内で、2度同じところを通らなけらばいろいろなところを経由しながら最安値でお出かけできます。

限られたエリアのことを「大都市近郊区間」といいます。そのエリアはこちらから確認できますよ。

一つ例をあげると山手線で新大久保から新宿へ行くとき、あえて上野や東京駅を経由しても運賃は変わりません。

さらに例をあげると、東京から新宿へ行くのに大宮、倉賀野、八王子を経由しても運賃は変わらないということです。

注意事項

  • 途中で駅の外に出られません
  • ICカードの利用はできません
  • 一度通ったところは通れません
  • 座席指定の特急やグリーン車を使う場合は、別途特急券やグリーン券が必要です

料金を安くする方法

ここからは乗車券以外にかかる料金を節約する方法を解説していきます。料金とは主に

  • 特急券
  • グリーン券

などのことを言います。

列車を利用するたびに購入するよりも、1枚当たりのきっぷを安く買うことができます。購入した回数券を、あなたが乗りたい区間や時間の乗車券と特急券に交換すれば利用できます。

ここで一つ回数券の例をあげます。名古屋市内と長野を結ぶ特急しなの号には自由席回数券と指定席回数券の2種類が発売されています。今回は長野まで自由席で旅行することにしましょう。

特急しなのの自由席回数券は6枚つづりなので、3人で旅行するのが一番お得なプランです。

この回数券には3か月間の有効期限があるので、1人旅なら3回名古屋と長野を往復すればお得に利用できます。

名古屋から長野までは38,280円で発売されています。1枚当たりの値段は6,380円、何も知らずに乗車券と自由席特急券を買うと6,930円と、550円もお得に利用できます。

ほかにも、新幹線こだま号のグリーン車の回数券もあります。こちらは4枚つづりなので、2人で旅をするときに使えます。値段は東京から熱海まで19,080円。一人当たり4,770円です。回数券を利用しない場合6,540円なので2,230円お得です。

券売機で買うよりも安く買うことができます。スマートEX会員とエクスプレス予約会員の2種類がありますが、普段新幹線を乗らない人は年会費無料のスマートEX会員になることをおすすめします。

こだま号のグリーン車を東京から熱海間を利用する際、乗車当日に購入すると6,340円です。通常購入よりも200円安く購入できます。

購入する日付が早いほど割引になる早割制度や、ほかにもひかり号やのぞみ号で使えるものもあります。

スマートEXについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

JR東日本では一律100円安くなります。

さらに時期や路線によってさらに割引率の高いものも存在します。

例えば新宿から松本までの特急あずさ号の指定席特急料金が通常より35パーセント割引の1,650円で購入できます。

しかし用意されている数が少ないため旅行直前で予約することはかなり難しいです。

チケットレスサービスについてはこちらの記事で解説しています。

JREポイント

JR東日本の鉄道を利用した時にたまるポイントです。主にどんな時に貯まるのかというと

  • スイカカードで列車に乗ったり、買い物の支払いをしたとき
  • JR東日本の公式サービスのえきねっとで乗車券や特急券を予約、購入した時

などです。

モバイルスイカなら50円ごとに1ポイント、カードタイプのスイカなら200円ごとに1ポイントつきます。貯まったポイントは

  • グリーン券
  • 新幹線eチケット(きっぷの情報を手持ちのICカードと連携させるサービス)
  • スイカへのチャージ
  • チケットレスサービス
  • 座席のグレードアップ

などに利用できます。

旅行でえきねっとから予約する際には、JREポイントと連携させてから購入してください。そうすればポイントが貯まり、次回以降の旅行の節約につながります。

JR WESTERポイント

JR西日本の鉄道などを利用した時にたまるポイントです。主にどんな時にたまるのかというと

  • e5489から在来線や新幹線のチケットレスサービスを利用した時
  • スマートEX、エクスプレス予約を利用した時

などです。

e5489から新幹線を予約すると0.5~1%、在来線の特急列車をチケットレスサービスで利用すると2%のポイントが付きます。スマートEXやエクスプレス予約を利用すると、0.5%から1%のポイントが付きます。

貯まったポイントは

  • 新幹線のチケット
  • 在来線特急のチケットレス特急券
  • 座席のアップグレード

などに利用できます。

電車旅の注意事項

列車内に持ち込める手荷物は一人2つまでです。タテ、ヨコ、高さの合計が250cm以内で、1辺の長さが2m以内、重さが30キロまでです。

指定席の特急列車などは、乗り遅れるときっぷを買いなおさないといけません。安くするどころか高くついてしまうので時間に余裕を持って行動します。

乗り換え案内は参考程度にし、必ず乗る鉄道会社の公式サイトで時刻を確認します。公式サイトなら1日乗車券などお得なきっぷなど、電車旅を安くする情報もあります。

まとめ

列車旅行の費用を安く済ませるには様々な方法があります。金券ショップを利用したりネットで購入したりすることで、通常より安く済ますことができます。

旅費が浮いて家計が助かること間違いなしです!

ほかにも宿泊費用を浮かせる方法も紹介しています。

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